その手は生と死を握り、
善と悪を掌る。
人も動物も植物もみな、
この手からは逃れられない。

そう、神の示した運命からは。

■ぷっちさんのお題→コントロール

私は声を聞いた。
神に使える者の声を。

それに導かれ、戦いを挑んだ。
みなも賛同してくれていた。

それなのに何故。
何故　私はこうして火刑に処されるのか。

私の聞いた声は神の使いだった。
断じて悪魔ではない。

この結末が神の示した運命だというのならば、
私は神を恨みます。

もうわかっているのでしょう？
もうわかっているのでしょう？
あなたの心はすでに決まってるのでしょう？

彼がいない人生を
生きていかねばならないと。

私はどうすれば…
あなたを助けて…

同じ線の上を歩いてるのに、
彼の背中ばかり見ている。
近づいたと思ったら遠ざかり、
手を伸ばしても届かない。
はやく、はやく、大人にならないと。
彼の隣が埋まってしまうわ。
はやく、はやく。

はやく、はやく。




■ポエム２４　１２月１７日　「焦燥（感）」

どんなに突き放しても、
仔犬のようにあとをついてくる。
それを愛しく思うようになったのは、
いつの頃からだっただろう。
いつまでも、待ってるよ、永遠の少女。
僕の隣は君のものだ。
いつまでも、待ってるよ。

いつまでも、いつまでも。


■ポエム２４　１２月１７日　「焦燥（感）」

笑顔を与えられて生まれ
泣き顔を与えて逝く。

与えられるものと
与えるもの。
どちらが多いかなんて言うけれど。

笑顔を与えられるは容易いこと。
泣き顔を与えるは難儀なこと。

だから。

誰かひとりでも
私の最期に泣いてくれたら
それでいい。

それでいい。

与えられて生まれ、
与え遺す。
それが一生。
それが人生。

心配してくれてるうちが華、と
アナタは言うけれど、
私はアナタを
心配なんてしていない。



きっと大丈夫だと、
信じているから。