内圧と外圧の平衡が崩れた。
地平線へと続く五線譜、だけど私はもう歩けない。
地面へ降りてくる光、集約する暖色。
遠のく影、霧散する。
緩やかに紡ぎだす奇跡に、ほんの少しの血液が混じり合う。
この身を駆け巡るアナタと私。
そうしてひとつになった心とココロの、

ファースト・オブ・ラヴィアンローズ。

海と船と仲間にかけて、全てを守ると誓った彼は、
故郷の旗を掲げて、
無敵と謳われた艦隊に戦を挑む。
無謀なことかもしれない。
しかし、異教徒に、
我が国を、友を、彼女を、
踏みにじられてたまるものか。
この旗のもと、集え同志よ。
いざ行かん、全てを守るための戦へ。

リレーポエム　12/03/06

世界には、
優しい音、うれしい音、悲しい音、怒った音、
いろいろな音があふれているよ。
あなたのだす音と私の音で、和音ができる。
あなたが話せば私の音は変わり、
私の音であなたも変わる。
そうして、紡いでいくんだ。
儚く、かけがえのない曲を。

この手の中に、君を捕まえてしまえたら、
僕はどんなに幸せだろう、と考えたけれど、
きっと君は幸せじゃないんだろうから、
やめたほうがいいのかな、
なんて思うくらいには、正常な思考が残っていて、
握りしめた手をそっと開いて、
あの空へと君を帰し、
僕はまたひとりぼっちになる。

ほのかなる　月の光に　照らされて　心の影が　淡く滲む

月が笑うよ。
三月兎みたいに。
お空の月も笑っているよ。
ティーカップに注がれた、
とろけるようなオレンジ色の液体に
うつるあなたの顔も、
月のように、
兎のように、
笑っているのかしら。

ねぇ、教えて。

紡ぎたい歌がある。

届けたい声がある。

でも

私は歌えない。

私は声をだせないから。

だから

この想いは紡げない。

この想いは届かない。

どうか、どうか

かみさま、お願いです。

私に歌を。

私に声を。

声を聞かせて。あなたの声を。

私はここにいるから。ずっといるから。

声を聞かせて。こころの声を。

私はここにいるから。そばにいるから。